21世紀のゴールドラッシュとうたわれ空前の仮想通貨ブームとなっています。仮想通貨少女と呼ばれるアイドルグループも登場してるほどです。ブームになっている仮想通貨をはじめるにあたって知っておきたいポイントをまとめてみました。
仮想通貨は電子データ
2009年、世界初の仮想通貨「ビットコイン」が誕生しました。その最大の特徴は、紙幣や硬貨のような実体が存在しないこと。仮想通貨は財産的な「価値のある電子データ」で、インターネット上だけで流通します。2018年2月現在、仮想通貨全体の時価総額は2018年2月現在50兆円にも膨らんでいます。仮想通貨はビットコインをはじめとして、いまや1450種類以上あると言われています。
仮想通貨の利用者はスマートフォンやパソコンから仮想通貨用の口座を開き、口座にあるデータを円に現金化したり、仮想通貨の種類によっては大手家電量販店などのお店でも使えます。
投機目的が多いといわれていて、これらはインターネット上で仮想通貨取引所が管理しています。
その価値は大きく変動し、代表的な仮想通貨ビットコインでは2017年4月に1ビットコインが約10万円で取引されていましたが2017年12月には一時200万円以上ともなりました。一年もたたずにその価値は20倍以上にも上昇した計算になります。
仮想通貨と電子マネーはどこがどう違うのか?
仮想通貨と一般的に普及しているポイントや電子マネーと仮想通貨の違いに見ていきましょう。まずポイントは商品を購入したり利用するとポイントが発生します。これはつまり「顧客への還元サービス」です。電子マネーはよりお金に近く、現金をチャージ(入金)して利用する「電子化された商品券」といえるでしょう。
電子マネーは円のまま使用しますが、仮想通貨は両替して使用します。仮想通貨は円やドルといった世界中の通貨と国際的に取引することができ、通貨のひとつとなることができるのはないかと注目されています。
仮想通貨の基盤技術「ブロックチェーン」って何?
仮想通貨の大きな特徴は「ブロックチェーン」と呼ばれる基盤技術にあります。ブロックチェーンとは、「AさんからBさんに1ビットコイン移動した」といった取引データを、インターネットを介してつながったたくさんのコンピュータ間で同一の情報を保持(同期)して記録する技術です。ひとつのコンピュータが全てのデータを記録し管理するのを「中央集権型台帳」といいますが、これに対してブロックチェーンは「分散型台帳」技術とも呼ばれています。一定の時間内に行われた取引データは「ブロック」(ひと固まり)となり、それが「チェーン」(鎖)のように長くつながっていきます。このようにブロックがつながっていくことで正式に承認された取引として「ブロックチェーン」に記録されていくことになります。この仕組みによって個々の取引結果をどこまでもさがのぼってチェックすることが可能になるわけです。
仮想通貨は誰が運営しているの?
日本のお金「円」は政府が管理しているため日本で物やサービスを買ったり売ったりするのに使われています。仮想通貨は仮想通貨の利用者が管理しています。
銀行のお金の動きは銀行が仲介して行われます。そのやりとりは本人だけが知っています。
仮想通貨は取引データを利用者全員が知ることができます。そのため不正使用ができません。つまり利用者が管理していることになります。したがって運営者は存在しません。
仮想通貨の現在と未来
この記事を書いている2018年2月現在、仮想通貨の利用者は世界で1800万人、日本人だけで100万人近くだといわれています。仮想通貨の利用者が増えてくるとお金儲けになるのではないかと考える人が出てきました。投機目的の利用が圧倒的に多いといわれています。仮想通貨は価値は国や世界の経済状況にはあまり左右されません。しかし仮想通貨の取引を規制するというニュースがあると影響が出てきます。
各国の中央銀行では仮想通貨の技術(ブロックチェーン)を使ったデジタル通貨の発行を研究、検討しています。この中央銀行が発行を検討しているデジタル通貨は現在の仮想通貨とは別モノになります。